一年の半分が過ぎた
書店員時代と比べて、今の仕事は明らかに楽だと思う。
本屋の仕事はそれだけハードだったということだ。
そういう意味では物足りなさもあるが、よくもまぁ、あれだけの仕事を28年も続けられたものだと、違う立場に立ってみると感慨深いものがある。
ただし、それは肉体的なハードさであって、現在の仕事には精神的な厳しさがのしかかってくる。
世の中の仕事に、楽なものはないってことですね。
毎日、毎日、本当にいろいろな人が訪ねてくる。
要は人と会うのが仕事のようなものかもしれない。
同時に、書店に営業に出ているスタッフから、メールや電話で問い合わせがひっきりなしに入る。
私も書店の現場にいた人間だから、彼らが何を求め、どんなストレスを抱えて仕事をしているか手に取るようにわかる。
が、しかし・・・。
全てに満足のいく回答をしてあげることは不可能で、それはクライアントである版元の意向であったり、経費との折り合いであったりと微妙なもの。
出版界は返品があるため、注文を取ってくればOKという営業ではダメ。
突き詰めると、売場の担当者と濃密な関係が作れるかどうかにかかっている。
確かに数字は大事なれど、あくまでも最終的な「実売」でしか判断は出来ない。
それにしても、もう7月。
今年もすでに半分過ぎている。
そのうち4ヶ月も休んでいたなんて・・・何か夢を見ていたような気分だ(笑)。
我が社で今、最大のプロモーション活動をしているのが恋の隠し方 ― 兼好と「徒然草」。
普通に配本したら、間違いなく即日返品されてしまう地味な内容。
でも、内容には自信があります。
「徒然草」には、吉田兼好の「恋」の話が隠されていたという「国文学のミステリー」ともいえる、衝撃的な作品なのです。
古典がこんなに面白いということを、ぜひこの本で味わってみてください。
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